しぃちゃん!今日は金属の曲げ加工を教えるぞ!
曲げ加工は「ベンダー」という加工機を使うんじゃ。
基礎から教えるから、よ~く聞いとくんじゃぞ!
ふふっ!師匠!
私、詳しくは無いけどベンダーは聞いた事あります!
映画に出てくる黒いマスク被った人ですよね~!
映画・・・???
ダースベンダー!
・・・じゃなかったっけ?
・・・・・・
用途によって、色んなサイズがあるんじゃ。
大型のベンダーになるほど、パワーも大きくなって、
小型のベンダーで曲げられない厚みの材料も曲げられるぞ。
最近のベンダーは油圧クランプだから、
金型のセッティングもラクチンじゃ!
昔のタイプはボルトで手締めだったから、
結構大変じゃったぞ・・・
原理は簡単なんですね!!
そういえば、写真だとパンチの形がいろいろあるみたいですけど、何が理由があるんですか???
下の写真を見てもらえると分かると思うが、
曲げ長さが長いと、材料がパンチにぶつかって (干渉して)上手く曲げられない場合があるんじゃ。
なるほど!
金型の選定も大事なんですね!!
今回のサイコロは、スタンダード型でもぶつからないと
思うが、安全を見てグースネック型を使用するぞ!
・・・・よし!
段取りも済んだし早速曲げてみるんじゃ!
曲げ角度は90度じゃぞ!
よ~~~~し
緊張するけど頑張るぞ~~~~!!
おりゃ~~~~~~!!!!!!
師匠!!曲げてみました!!
?・・・あれれ・・・?
寸法は良さそうなんだけど、角度が変です・・・。
機械の設定は90度にしてあるのに、
92度近くあるかも・・・?
それはスプリングバックという現象で、材料がもとの形(板状)に戻ろうとする現象の事じゃ。
例えば、紙を折り曲げても少しづつ開いてくるじゃろ?
それと同じ現象なんじゃ。
では、今度はちょっと強めに曲げてみるぞ!
次は88度狙いで曲げてみるんじゃ!
なるほど!!
スプリングバック量を考慮して強めに曲げるんですね!
さっきは、90度狙いで92度になったから、
88度狙いで曲げれば90度ぐらいになるはずっ!
そうじゃ、そのことを
「オーバーベンド」と呼ぶんじゃ。
スプリングバック対策としての基本中の基本じゃから、
必ず覚えておくんじゃぞ。
師匠!!ピッタリ90度ですっ!!!
寸法もバッチリ!!
良い感じじゃな!
よし、このまま加工を進めるぞ!
がってん承知の助!
上手に焼けま・・・・
じゃなくて、出来ました~~~♪
初めてにしては上出来じゃな。
自ら進んで仮組みしてみたのも良いことじゃ。
今回教えたのは基礎中の基礎じゃ。
金型選定やベンダーのセッティングは
ワシがやったが、少しづつ自分でやっていくんじゃぞ。
はい!
でも、オーバーベンドって聞くと
おなか空いてきちゃいますね~~~。
えっ・・・・
大葉弁当!
きっと大葉の香りがたまらないんだろうな~。
日本酒にも合いそうです!!
それ、世界中探しても君だけや