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板金王の板金教室! ~抜き工程(ブランク)編~
今回はいよいよ前回つくったプログラムを加工していきます。
まだ読んでいない方はこちらからどうぞ→サイコロ製作 第1回:プログラム編
それでは、みなさんも一緒に見ていきましょう! ※下記に動画あり

しぃちゃん!
今日は一緒にブランクをやるぞ!

師匠!
確かに今日は天気もいいし、絶好の公園日和ですね!小学生以来だし楽しみだな~~~!

公園・・・???

ブランコ久しぶりぃ~!
ブランクあるけど、一回転するぞ~!

大喜利じゃなくて、
仕事しようぜ・・・。
つーか、一回転って出来んの・・・・?
タレパン加工はパンチ(上側の金型)とダイ(下側の金型)で板材を挟み込むことによって打ち抜いていきます。丸や四角などの様々な形状およびサイズの金型を使うことによって、任意の形状をつくることが出来ます。
レーザー加工は、金型を使わないため、異形穴や曲線など自由に加工することができます。パンチで打ち抜くことからレーザーで切断することも含めて「抜き」や「ブランク」と呼ばれています。

師匠!なんかやんややんや言ってますけどよく分かんねーす。

うむ。それではタレパンについて詳しく解説していくぞ。まずは設備についてじゃ。

この部分をタレットと言い、円状になっていて回転します。



う~ん。分かったようなわからないような...

では、金型の形も見てみよう。



写真右のガイドと呼ばれる部分で材料を押さえ込み、写真左のボディが飛び出す仕組みじゃ。
下の図が、金型で打ち抜く簡単なメカニズムじゃ。

パンチがダイにはまる事で、材料を切断します。文房具の「穴あけパンチ」と同じ仕組みです。
パンチとダイの隙間の事をクリアランスといい、材質や厚みによって、クリアランス量が変わります。

なるほど!あとは丸だけじゃなくて四角や異形の形などを組み合わせて色んな形状を加工するんですね?

そうじゃ!下の写真は一部に過ぎんが
ざっとこんな感じじゃな。


おったまげ~~!
こんなに多いんですね!!


次はレーザー加工について詳しく解説していくぞ。まずは設備についてじゃ。

(設備によって材料側が移動する場合もあります)


なるほど~。なんとなくわかりました。
ところで、タレパンとレーザーってどっちが良いんですか?

どちらが良いとかではなく目的に合う方を選ぶことが大切なんじゃ。
タレパンとレーザーの特徴を比較してみよう。


へえ~!
特徴はわかったので実際の動きが見たいです!

そうじゃな。
動画で実際の動きを見てみよう!

前回つくったサイコロのデータを加工すると
こんな感じで出来るぞ。



おったまげ~~!
あっという間に出来ちゃうんですね!

精密板金加工は専用金型をつくらなくても製作できるので、納期が早いことが大きな特徴じゃな。試作や多品種少量生産では大きなメリットとなるぞ。

すごいなあ。おもしろくなってきました。
じゃあ早く曲げましょうよ。

待てーい!
まだ曲げる前にやることがあるんじゃ!

そうですね。
もうおやつの時間ですもんね?
お菓子をたべないと!

やることってのはバリ取りじゃ。
ということで次回「バリ取り編」です。