z=axyのオブジェPEGASUS I(馬の鞍 I)は、折り重なる直線でもって谷と頂が共存する不思議な点──これを鞍点(あんてん)といいます──を持つ曲面を表現したユニークな作品です。
【解説】
猫の耳のように並ぶ二つの峰──。そのひとつに立ったあなたは、更にもうひとつ
の頂を目指し稜線を下りはじめる。
急な斜面はしだいになだらかになり、ちょうど行程の中間地点、二つの峰をむすぶ
尾根筋で最も標高が低い場所にさしかかる。一息つこうとあなたは歩を止め、周囲
を見渡す。そしてある事実に気がつく──「谷」であろうはずのポイントが、別の
稜線からみると最も標高が高い「頂」であることに……。
このような地形を山岳用語で「コル(col)」または「鞍部(あんぶ)」と云い
ます。馬に乗せる鞍と形がよく似ていますね。
実は、数学の世界でも、微分するとゼロなのに極小でも極大でもない不思議な点
を生み出す曲面のひとつとして、この馬の鞍が登場します。
谷と思えば頂、ピークかと思えば底──馬の鞍の造形美は、まるで人の世の機微を
象徴しているかのよう……。
人生の妙に想いを馳せながら、数楽の世界を旅してみるのはいかがでしょうか。
▲インテリアに映えるのも数楽アートの特徴。目を惹く存在感が、お部屋に落ち着きをもたらします。
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